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白髪染めとアレルギー反応

 現在、最も多く流通している白髪染めは、酸化染毛剤と呼ばれるもので、特定の原料を酸化させることによって、染料を変えるタイプを指します。

 このようなタイプの白髪染めは永久染毛剤とも呼ばれ、その名の通り、一度使用すると毛髪の内部にまで浸透するため、髪質に関わらず、しっかりと発色させることができます。

 しかし、この酸化染毛剤には、人体において、アレルギー反応を起こす成分が含まれており、肌に合わない人が使用すると、かぶれや痒み・発疹などの皮膚トラブルを引き起こす原因となります

 この白髪染めによる、アレルギー反応について、詳しく説明しましょう。



1.アレルギー反応の仕組み

 白髪染めを使用すると、まず配合されているアルカリ剤の作用により、毛髪の表面を覆っているキューティクルが開きます。

 キューティクルの開いたところに、染料が染み込み、内部にまで着色するのが白髪染めの仕組みですが、普段閉じているキューティクルを無理矢理開かせ、さらに染料と言う異物を混入させようとすると、体は拒否反応を起こします。

 人には、異物から人体を保護しようとする免疫機能が備わっており、体内に異物が混入しようとすると、防衛反応より一斉に異物に対して攻撃を図ります。

 この際、過剰な免疫反応により、異物だけでなく、まわりの皮膚や組織まで攻撃が及んでしまうと、いわゆるアレルギー反応と呼ばれる、様々な皮膚トラブルが起こってしまうのです。

 これを自己免疫疾患と呼び、その反応には個人差があります。



2.アレルギーの原因

 酸化染毛剤には、染料の元として、パラフェニレンジアミンという成分が配合されています。

 パラフェニレンジアミンは酸化すると、強力な染料となって含有量が多ければ多いほど強く、しっかりと染め上げることができます。

 ゆえに、白髪染めにおいて、パラフェニレンジアミンはメインの働きを起こすものであると同時に、肌にアレルギー反応を起こさせる成分でもあるのです。

 パラフェニレンジアミンによるアレルギー反応には、頭皮のかぶれや痒み・発疹などの皮膚トラブルの他に、呼吸困難や咳・目の痛みなどに及ぶこともあります。

 アレルギー反応が強い人には、重篤な症状に陥る危険性もあるので、注意が必要です。

白髪染めと肝障害

 白髪染めが頭皮を傷める恐れがあるのは、前述の通りです。

 しかし、近年では、白髪染めを使うと肝臓を傷める、という健康被害もささやかれるようになりました。

 髪と肝臓は一見、無関係のように思えますが、白髪染めが肝臓に害を及ぼす可能性はあるのかどうか、説明します。



1.肝臓の仕組み

 人間は、体内に入ってきた毒素を肝臓で処理する仕組みになっています。

 そのため、有害物質が体内に入ると、まず真っ先に影響を受けるのは肝臓です。

 少量なら問題ないのですが、慢性的に有害物質を取り込むと、やがて肝臓が疲弊し、ダメージが蓄積されて傷める原因となります。

 アレルギー体質の有無関係なく、誰でも白髪染めを使うことで肝臓が疲れている可能性は否定できません。

 特に、頭皮は他の部位に比べて皮膚が薄く、バリア機能が弱いとされています。

 頭皮が吸収される有害物質は、顔や腕などから吸収されるときに比べ、体に害を与える影響が強いといえるでしょう。



2.肝障害の原因

 前述のアレルギー反応と同じく、パラフェニレンジアミンが原因とされています。

 パラフェニレンジアミンによるアレルギー反応には、頭皮のかぶれや痒み・発疹などの皮膚トラブルの他に、呼吸困難や咳・目の痛みだけではありません。

 血液の循環が悪化するなどの症状も現れます。

 また、パラフェニレンジアミンは、発ガン性物質や環境ホルモンとして知られており、健康を害する恐れのある有害物質であると認識されています。

 

 


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